プロ負け無しで現WBAスーパー・IBF世界バンダム級統一王者の井上尚弥さん。
今回は、地獄とも言われる「減量」について迫っていきます。
井上尚弥さんは、どのような減量法で乗り切っているのか。
食事方法や、プロボクサーの減量事情についても触れていきます。
目次
井上尚弥の体重は平均より高い?低い?階級は?

まず、井上尚弥さんの体型について紹介していきます。
井上尚弥さんの身長は165cmです。
この身長の標準体重は60kgほどで、井上尚弥さんも通常体重は60kg弱とのことで、平均くらいですね。
井上尚弥さんはプロ当初、ライトフライ級までは減量が過酷だったようで、パワーも半減。
しかし、スーパーフライ級に階級を上げて以降は、実力を発揮できているのだとか。
ちなみに、ライトフライ級は48.97kgの体重制限で通常体重から10kg以上の減量となるので相当大変なのが伝わってきます。
スーパーフライ級は52.16kg、現在のバンダム級では53.52kgの制限がありますが、難なくクリアしています。
それでも減量期となると6~7kgほどの減量となるので、過酷なことに違いはなさそうです。
井上尚弥はどのくらいの期間で減量するの?やり方は?

井上尚弥さんの通常体重や階級などを見てきたところで、これだけの体重を一体どのくらいの期間で減らしていくのでしょうか。
その減量方法とともに見ていきましょう!
減量方法には、もちろん計画的に減量していくという方法もありますが、軽量直前に急激に汗を出して水分を落とす、いわゆる「水抜き」など様々な方法があります。
井上尚弥さんは、サウナやお風呂などでの水抜きなどはやらず、しっかり食事などを管理しての減量のみだそうです。
期間としては大体試合1ヶ月前から減量を始めるそうで、減量前最後の日には焼き肉を食べに行くといいます。
そこから減量開始するのですが、今は1ヶ月前くらいに60kgまで調整し、スタートします。
実際に落とす体重は6.5kgほど。
最初はプラス5kg程を維持しておき、1週間前にプラス3kgほどまで落としているのを1つの目安としているそうです。
基本的には食事量を調整し、練習をすることでほぼ自動的に体重が落ちるような感じです。
とはいえ、減量中の練習はドラマ等でもよくある長袖で、とかそういうものでしょうか。
井上尚弥さんは減量中の体重に関しては、メモを取っているそうで、試合を行う国の気候などに合わせ、日本での減量ペースを調整しているそうです。
海外の乾燥している地域では、練習しても汗が出なかったりすることで、やはり気候も減量に影響を与えるようですね。
ボクサーは減量が99%と言われるように、命をかけて減量と向き合っています。
ライトフライ級の地獄を経験した井上尚弥さんは、現在の減量はそこまで苦に思っていないかもしれません。
この「地獄」については、後ほどエピソードを紹介しますね。
井上尚弥の減量食!食事法や試合後は何を食べる?
約1ヶ月で7kgほどの減量をする「減量食」とは何か気になりますよね。
その食事法や管理はどうしているのか、そして試合後のご褒美としては何を食べるのか、このあたりを深堀りしていきます。
井上尚弥さんの減量期間は、現在もこうかはわかりませんが、減量開始する試合1ヶ月前からホテルで過ごすそうです。
これは、子どもがいて昼間休めないという井上尚弥さんの事を考え大橋ジム側が配慮してくれているそうです。
さらに、株式会社明治のスポーツ栄養マーケティング部から管理栄養士の村野あずささんが2014年7月からサポートをしています。
その他にも大橋ジムの2階にある和食店「金谷」の協力の下、塩分カットの特別メニューを作ってもらったりとかなりのVIP待遇です。
その中での減量食はこんな感じだそうです。

減量食っぽく見えませんが、めちゃくちゃ豪華ですよね!
カロリーは特に気にせず作られており、食べる量などは井上尚弥さん自身が管理していることもあり、全て食べきらないときもあるそう。
基本的には低脂質高たんぱくな食事で、肉類を殆ど使わず、魚や野菜中心の食事のようです。
また、試合後には弟の井上拓真さん、いとこの井上浩樹さんらとともにコンビニに集合してカップラーメンを食べるのが恒例行事なんだとか。
あまりの庶民っぽさに、ネットでも話題になったほど。
肉をお腹いっぱい食べる!というより、カップラーメンのほうが幸せなんですね。笑
井上尚弥の減量体験!ライトフライ級時代の地獄とは?

さて、減量についてここまでお話してきましたが、ライトフライ級時代の井上尚弥さんの壮絶な減量体験を紹介したいと思います。
通常体重60kgの井上尚弥さんがライトフライ級だった時、制限が48.97kgなので11kgほど落とさなければいけません。
プロ6戦目を目前とした減量中、なんと軽量2日前時点での体重は制限体重に対して1.9kgオーバー。
減量中は軽い脱水状態も続き、この時点でもかなり過酷な減量でした。
軽量当日に体重オーバーしては元も子もないということで、井上尚弥さんが選んだ方法は「絶食」。
基礎代謝に頼って体重を落とすことを決め、2日間飲まず食わずで過ごしたそうです。
空腹は我慢し、喉の乾きはうがいで潤し、ただ時間がすぎるのを部屋で待ち過ごします。
どうしても苦しい時は数十グラムのグレープフルーツを母親にむいてもらい、食べていたとはいえ、相当過酷な減量だったと話されています。
このような無理な減量が続き、試合中に足が攣ったり、思うような力が出せないということで、階級を上げることにつながっています。
それでもここまで負けなしできているということは、これからもっと楽しみになってきますね。
5階級制覇が目標とも言われており、その日が待ち遠しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。





