ボクシングの数ある階級の中でも最激戦区と称さされることの多いライト級。
デービスやヘイニー、ロペス、ガルシアの四天王と呼ばれる若手海外勢を中心に、負けたとはいえ今もなお現役最高のボクサーと誰もが認めるロマチェンコ。
日本でも日本・東洋太平洋・アジアパシフィックの3団体同時保持の王者「吉野修一郎」や元世界王者の「伊藤雅幸」、元日本王者でユーチューバーとしても人気の「細川バレンタイン」、昨年伊藤に勝利した「三代大訓」。
多くのタレントたちがしのぎを削り王座を奪い合う展開はライト級ウォーズと呼ばれ今最も盛り上がっている階級です。
そんな中、日本人で最も世界に近い男の存在を知っていますか。
その男の名は・・・。
「中谷正義」
OPBF東洋太平洋ライト級の王座を11度も防衛し、現4団体王者「テオフィモ・ロペス」と対戦、判定で敗れ一度は引退するも現役復帰後第1戦で衝撃のKO勝利。
世界的な評価を得て、次戦はあの「ワシル・ロマチェンコ」との試合が決まっている、とんでもないボクサーです。
ロマチェンコに勝利なんてことがあったら日本ボクシング最高の快挙。
試合が決まるだけでも凄いと話題の好カード。
中谷選手を調べるうちに、もしかしたらもしかするかも・・・。
そんな期待感も出てきましたよ。
よりワクワクしながら試合を楽しむために。日本が誇るライト級最強の男、中谷正義の経歴をおさらいしましょう!
目次
中谷正義のwiki的プロフィール!

中谷正義のWiki的プロフィール!
名前:中谷 正義(なかたに まさよし)
出身地:大阪府大阪市
誕生日:1989年3月8日
身長:182cm
血液型:O型
所属:帝拳ボクシングジム
趣味:ゲーム、読書
中谷正義は大阪市出身の32歳、あのミドル級世界チャンピオンの「村田諒太」と同じ帝拳ボクシングジムに所属しています。
身長182センチとライト級としてはかなりの高身長。長いリーチを活かした戦い方もできる一方、気の強さを前面に出した接近戦での打ち合いも魅力な総合力の高い選手です。
そんな彼は小学3年で空手を始め、ボクシングは中学3年の時に大阪にあるアポロジムで始めました。
大阪・興国高校の3年生時には総体でライト級8強。団体優勝に貢献。
高校卒業後は近畿大学に入学、アマチュアボクシングを60戦経験したのちに井岡ボクシングジムでプロデビュー。
デビュー後は6連勝で7戦目にOPBF東洋太平洋ライト級王座に挑戦。
判定でタイトルを奪うとそこから11度の連続防衛。
5年余りの期間タイトルを保持し続けます。
防衛を続けながら世界挑戦の機会を待ち続け、ようやく掴んだIBF世界ライト級王座挑戦者決定戦。
これに勝てば世界戦といったところまで来ましたが決定戦の相手は現在は4団体の統一王者「テオフィモ・ロペス」でした。
激戦の末、勝負は判定に。
善戦はしたものの判定で敗れた中谷はプロボクサーを引退してしまいます。
世界との差はそこまでない。
やれるといった手ごたえは掴んでいた中谷は周りからの助言も得て現役復帰を表明。
帝拳ボクシングジムで再スタート、復帰戦に挑みます。
相手はプエルトリコの至宝「フエリックス・ベルデホ」
強打に2度もダウンを奪われますが驚異的な精神力とスタミナで応戦し徐々にペースを掴むと9ラウンドにカウンターでダウンを奪い返すとそのまま畳み込み見事KO勝利!
この大番狂わせでアメリカでの中谷の評価が爆上がり!ロマチェンコとの対戦が決定しました。
テオフィモ・ロペスに判定負けした者同士、勝利したものが一気に世界戦に近づくこの一戦。
これから中谷は日本はもちろん、世界中のボクシングファンが待ち望む試合に挑みます。
中谷正義の出身は?学歴やこれまでの経歴をおさらい!

大阪市立新東三国小学校、大阪市立東三国中学校出身。
格闘技との最初の出会いは小学校3年の時に始めた空手でした。
ボクシングは中学3年生の時にアポロジムでスタート。
中学3年から高校1年までは同時に日本拳法もやっていた中谷。
格闘技漬けの学生時代ですね。気の強さや当て感は様々な格闘技経験から来ているのでしょうか。
興國高等学校ではボクシングに専念。同級生にはあの4回級制覇王者「井岡一翔」や元WBAミニマム級王者の「宮崎亮」がいます。
3年生の時のインターハイではライト級のベスト8になり、団体優勝に貢献。
同級生で後の世界チャンピオンが2人も出てる学校って強すぎます。中谷も多くの刺激を受け、切磋琢磨して学生時代を過ごしたようですね。
高校卒業後はボクシング部の監督の勧めで近畿大学に進学します。
そこではアマチュア60戦を経験。しかし、近大ボクシング部は中谷が在学中に他の部員の不祥事のため廃部になってしまいました。
練習場所を失った部員たちはそれぞれプロになる等、活躍の場所を求めて移籍していきましたが、当時3年生だった中谷は「卒業してからでも遅くない」と残留を決意。
大阪市内のアマチュアジムであるウイングジムで練習を続ける一方、大学内では“みそぎ”の清掃活動などに励みました。
中谷は後に「いろいろ経験して成長できた。社会に出れば、なかなか自分の思い通りにならないことに遭遇する。それを学生のうちに知ることができた。ボクシングで思い通りにならないことがあっても、自分の心をコントロールできる」と語っています。
何があっても折れない心や冷静な試合運びはこの時に培われたのかもしれません。
高校時代に全国制覇を果たし、自分のボクシングにも自信を持っていたはずなのにあえて大変な道を選択するなんてなかなか出来ませんよね。
大学卒業後にプロデビューを果たした中谷は180センチの長身を活かしたアウトボクシングと強打で連勝を重ね、7戦目でOPBF東洋太平洋ライト級王座を獲得します!
しかし、そこからまた我慢の日々が続きます。
61・2キロ以下のライト級は世界でも激戦区。選手層の厚い階級です。
東洋太平洋チャンピオンといえど、なかなか世界挑戦の機会はまわってきません。
防衛戦を一つ一つしっかりとこなしながら世界挑戦のチャンスを待ち続ける日々。
180センチの長身の中谷には体重を維持することも相当な辛抱だったはずですが、本人はそこまで辛いと思わず、目の前の一戦に集中しながらやってきたとのこと。
学生時代に培ったメンタリティがここでも活きてきたみたいです。
ようやく指名挑戦者決定戦が決定!
そこで勝利すれば世界戦の挑戦権を獲得する機会を得た時には東洋太平洋の防衛記録はなんと11回!プロデビューから8年の月日が経過していました。
同級生の宮崎や井岡が世界チャンピオンになっていることに刺激を受け、焦らずコツコツと勝利を重ね、機会を待ち続けた中谷。カッコイイです。
待ち続けたチャンス、決死の思いで挑んだIBFライト級挑戦者決定戦。
相手はアメリカのテオフィモ・ロペス。将来を期待された若手の有望株です。
12ラウンドにわたる激戦の結果は・・・。
惜しくも判定負け。中谷の挑戦は終わりました。
試合後に引退を表明。
多くのファンたちに惜しまれつつも第二の人生が始まると思っていた矢先。
まさかの電撃復帰!
復帰戦を劇的なKO勝利で終えた中谷。
前戦で善戦したテオフィモ・ロペスが4団体の統一チャンピオンになったこともあり、チャンピオンを唯一苦しめた男としてアメリカでの評価がうなぎ上り。
次戦であのワシル・ロマチェンコとの試合が実現します!
待ち続けた夢の続きをまた見れる!
今度こそ勝って世界挑戦のチャンスを!
ベルトをまくところを見たいですね!!
中谷正義 引退&復帰の理由とは?

中谷は挑戦者決定戦の敗戦後、一度引退を表明しています。
引退の理由、また復帰の理由はなんでしょうか?
引退時には理由を「デビューしてから一回でも負けたら辞めようと思っていたから」と語っていた中谷。
もう一度やり直すのにも時間がかかり過ぎる。そうなるともう潮時だと思ったからだそうです。
確かに激戦区のライト級ではなかなか世界挑戦の機会はまわってきません。
無敗だった中谷でさえ、プロデビューから8年、東洋太平洋の王座を獲得してからでも5年の月日が経っていました。
これだけの月日を費やしてなお世界挑戦の機会すら得られなかったのですから諦めてしまう気持ちもわかりますよね。
では復帰へと考えが変わった理由とは・・?
それは高校、大学の先輩「石田 順裕」氏のアドバイスでした。
石田氏は現役時代、中谷よりも重いスーパーウェルター級。チャンスが少ない階級で現役を続ける気持ちは痛いほどわかっています。
アメリカでの敗戦や、復帰。2度の世界挑戦や大物チャンピオンとの試合など共通点の多い先輩からの
「まだまだチャンスはあるぞ。今辞めても5年後辞めても大して変わらない」
その一言が中谷に再挑戦への決意を後押ししたようです。
唯一の敗戦の相手が後に4団体を統一したこと。
もう一度やれば勝てる!その手ごたえを得ていたこと。
心の中で思っていたわだかまりが先輩の助言で、爆発!
中谷正義復帰に導きました。
中谷正義のプライベートとは?彼女は?結婚してる?

中谷選手は結婚してるのでしょうか?背も高くてカッコイイ、その上メチャクチャ強いともなれば女性にもモテそうですよね。
高校の同級生の井岡選手も結婚してお子さんもいますし、32歳という年齢は結婚していてもおかしくないように思います。
その辺りどうなんでしょうか?調べてみた結果は・・・。
結婚の事実は見つかりませんでした。
ですが、地元大阪に長年お付き合いしている彼女がいることがわかりましたよ。
メチャクチャ美人な彼女さんであることがネットでも目撃情報として上がっています。
Twitterで彼女さんに対する質問にも本人が答えていますよ。

彼女さんを大切にしてる感じが伝わってきますね。
チャンピオンになるまでは生活は大変なボクシングの世界。
世界王者にになってから結婚といったところでしょうか。
大阪に残した彼女さんの為にも次の試合、頑張ってほしいです!!