東洋太平洋王座を11度も防衛し、日本ライト級最強との呼び声も高い中谷正義。
ようやく迎えた世界前哨戦で敗戦でまさかの引退宣言。
ファンに衝撃が走りました!
周りのアドバイスや世界挑戦への手ごたえを感じてもう一度世界挑戦へと復帰を決定。
その後、ジムを移籍しての復帰戦は衝撃のKO勝利となりました。
相手はプエルトリコ宝石こと「フェリックス・ベルデホ」。
次世代スター候補に2度のダウンを許しながらの大逆転KO勝利に本場アメリカも熱狂!
中谷の評価は一気に上がり、なんと元世界ライト級3団体統一同級王者の「ワシル・ロマチェンコ」との対戦が決定しました。
6月26日(日本時間27日)、ラスベガスで行われるこの一戦は全米でも生中継。
全世界が見守る世紀の一戦。
世界のスーパースター、ロマチェンコとの対戦を手繰り寄せた中谷の世界での評価とは?
その強さの秘密は?
ライト級の世界挑戦は可能?
間違いなく日本のボクシング史上トップクラスの一戦となるこの対決前に中谷選手の可能性、世界の評価についておさらいしておきましょう。
目次
中谷正義の復帰後の強さとは?アメリカでの評価は?
アジアでは無敵の中谷正義も世界最激戦区と呼ばれるライト級では、なかなか世界挑戦の機会は回ってきませんでした。
待ちに待った世界前哨戦にたどり着くまでに東洋太平洋王座を11度防衛。
ようやく回ってきたチャンスでしたが、世界前哨戦の相手は「ティオフィモ・ロペス」。
現在ではライト級を4団体を統一するチャンピオンです。
せっかくまわってきたチャンスでしたが運悪くメチャクチャ強いロペスが相手。
中谷も善戦しましたが12ラウンドまで決着つかず、判定の結果惜しくも敗れてしまいます。
一度でも負けたら引退と決めていたことから中谷は試合後引退を表明しました。
前哨戦のチャンスすらなかなか回ってこないこの階級で一からやり直し。ここが潮時かなと思ったそうです。
しかしながら世界レベルの相手との対戦で手ごたえを感じていたこと、高校大学の先輩でアメリカでの世界挑戦経験のある「石田順裕」氏からのアドバイスもあり復帰を決定。
帝拳ジムから現役復帰&復帰戦の発表。
相手はプエルトリコの宝石「フェリックス・ベルデホ」。こちらも未来のチャンピオン候補。
中谷は2度ダウンを奪われますが、その都度しのぎ切り、最終的にはKOで大逆転。
世界中に中谷の存在感を示す一戦となりました。
中谷の強さの秘密は打たれ強さや精神力、180センチを超える長身からくる体の強さです。
ベルデホからダウンを奪われるまでダウン経験はありませんでした。
リーチも相手に比べてかなりのアドバンテージがある分、距離も遠くなかなか被弾することはありません。
接近戦になっても体格的に負けることはほとんどないので当たり負けせず打ち合うことが可能です。
加えて持ち前の精神力と気の強さで劣勢になってもひるむことなく向かい合えるタフさが中谷の強さです。
ベルデホ戦ではその強さがいかんなく発揮された試合となりました。
誰もが予想していなかった大逆転KOは中谷の評価を一気に高めることになりました。
中谷正義の注目の一戦!ロマチェンコとの対決
日本ボクシング史上最大のチャレンジ!6月26日の中谷の相手「ワシル・ロマチェンコ」はボクシングファンなら知らないものはいない、絶対的な存在です。
オリンピックを2度制し、プロ転向後は世界最速の3階級制覇!パウンドフォーパウンド上位常連の強者です。
抜群のスピードとテクニックを活かしたボクシングはまさに芸術。「ハイテク」と称されるロマチェンコは現代ボクシングの最高峰。
KOや判定での勝利ではなく、相手選手からの棄権がロマチェンコの勝ち方。
これ以上やっても絶対勝てないと心を折る勝ち方なんてロマチェンコしかできないですよ!!
そんな男との対戦が決まった理由は、ある共通点にあります。
それは・・・。
中谷とロマチェンコ、二人の共通点は「テオフィモ・ロペス」に敗れていること。
ロペスはロマチェンコに勝利したことで4団体の統一王者となりました。
肩の負傷で本調子ではなかったロマチェンコ。
まずはロペスを判定まで苦しめた中谷に勝利してリベンジへの弾みとしたい。
その為の調整試合として格好のターゲットのようです。
公式Twitterでファンにこの試合の感想を聞いてみたり、ロマチェンコ側はこの試合を盛り上げようとしていますね。
前回のベルデホ戦の衝撃が残っているのか世界のファンもこの試合を注目カードとして歓迎しているみたいです!!
世界中のボクシングファンからあのロマチェンコとの試合を熱望される日本人が現れるなんて、本当に感激ですね!
一方の中谷はこの試合を冷静に見ているようです。所詮は「かませ犬」という見られ方だと。
それでも前回の試合も「かませ犬」からの大番狂わせで評価をひっくり返していますから、今回も期待してしまいますよね!!
ロマチェンコに対してはそこまでの脅威は感じていないようで、「相手は小さいから」「やりようは全然あると思う」など強気の発言で期待感をあおります!
相手との対格差に絶対の自信を持つ中谷。
「ボクシングでの技術で負けても最終的には殴り合いで勝てばいい」
世界のトップスターを相手にこの発言。惚れます。
期待して待ちましょう!!
中谷正義の今後の野望!展望!世界王者になれる?
世界の最激戦区ライト級で中谷は世界チャンピオンになれるでしょうか?
結論から言って・・・。
全然なれると思います。
このアメリカでの3戦の相手はいずれも世界チャンピオンクラス。というかまんま4団体統一王者や、元絶対王者ですからね。
その相手との試合が組まれた時点で中谷は世界挑戦への資質があるはずです。
世界チャンピオンになる為に復帰していますから、何が何でも世界を取ってほしいですね!
今回の試合は並みの世界戦よりも価値があるなんて言われていますから、なんとか勝利をものにすることが出来れば次戦は世界挑戦!なんて話は可能性あると思います。
我らが日本人の中谷正義がロマチェンコに勝利する瞬間を一緒に見届けましょう!!