ボクシング

亀田和毅のボクシングの戦績や強さは?次戦は日本で試合をする?

2000年代後半にボクシング界を席巻した亀田三兄弟をご存じでしょうか。父・史郎氏の独特の指導方法や、試合前のビッグマウスなどで話題を呼んでいました。三兄弟全員が世界王座を獲得しています。

 

長男の興毅氏、次男の大毅氏はともに引退していますが、三男の和毅選手はまだ現役を続けています。和毅氏は長らくメキシコで暮らし、メキシコを拠点に活動していましたが、コロナ禍の影響もあり日本に帰国しました。

 

そして5月以降日本で試合を行うことが決まっています。今回は亀田和毅選手について深堀していこうと思います。

亀田和毅のwiki的プロフィール!

Tomoki Kameda Aims To KO Medina in Interim-WBC Title Fight - Boxing News

出典:BOXINGSCENE

亀田和毅のWiki的プロフィール!

名前:亀田 和毅(かめだ ともき)

出身地:大阪府大阪市西成区天下茶屋

誕生日:1991年7月21日

身長:171cm

血液型:B型

所属:3150ファイトクラブ

趣味やその人の特徴等:流暢なスペイン語を話す

亀田和毅選手は亀田家の三男として生まれました。父・史郎氏の指導により、長男の興毅氏、次男の大毅氏と同じように子供の頃からボクシングの英才教育を受けていました。

 

2005年14歳の頃に興毅氏の協栄ジムへの移籍にともなって、東京都葛飾区へ転居しました。2人の兄と同様に和毅選手も高校には進学せず、ボクシング1本に絞った生活を送ることになります。

 

和毅選手は全日本実業団選手権でアマチュアデビューし、プロライセンスを取得できる17歳までアマチュアのリングで活動する予定でした。しかし、日本アマチュアボクシング連盟のレギュレーションに抵触しているとされ、アマチュアボクシングで活動することはできませんでした。

 

当時は、アマチュアで実績を残し、2008年の北京オリンピックを目指していたようですが、予選の段階で17歳以上という年齢制限が設けられていたため、そもそも和毅選手の出場は不可能でした。

 

その後、2007年、16歳の時に武者修行という名目で単身メキシコに渡ります。武者修行という事でしたが、そのままメキシコに拠点を移しプロボクサーとして活動を続けていました。メキシコで出会ったしシルセさんと結婚し、子供も1人います。

 

スペイン語も流暢に話せるようになり、試合前の最終記者会見などでは多くの現地メディアを相手に通訳を付けずに対応できるほどになっています。2019年のレイ・バルガス選手との世界戦前の記者会見では、全てスペイン語で対応し、ジョークを交えて相手を挑発するなど話題となりました。

 

メキシコへ拠点を移したことで、ボクシングスタイルも変わり、スペイン語を習得するなど、2人の兄とはかなり違ったボクサー人生を歩んでいます。

 

現在は日本に帰国し、興毅氏が運営する3150ファイトクラブに所属しています。5月以降およそ3年ぶりに日本のリングで試合を行う予定です。

亀田和毅の戦績や強さは?

こちらが亀田和毅選手の戦績です!
プロ戦績:39戦36勝(20KO)3敗

 

日付 勝敗 内容 対戦相手 備考
1 2008年
11月21日
勝利 KO アレハンドロ・モレノ プロデビュー戦
2 2008年
12月8日
勝利 KO アドリアン・ラミレス 国内デビュー
3 2009年
1月24日
勝利 TKO ヴィンセント・ペレス
4 2009年
2月6日
勝利 TKO アルツロ・デルガド
5 2009年
3月14日
勝利 TKO アンドレス・トーレス
6 2009年
4月11日
勝利 判定
3-0
アライン・ロペス
7 2009年
5月30日
勝利 TKO 雲林龍広 (勝又) 初の日本人選手との対戦
8 2009年
6月26日
勝利 TKO アレハンドロ・ドトール
9 2009年
8月6日
勝利 TKO マルコ・アントニオ・チェバレ
10 2009年
9月5日
勝利 TKO ヘスス・ペリバン
11 2009年
11月27日
勝利 判定
3-0
マルロン・マルケス
12 2010年
1月16日
勝利 KO ロドルフォ・ガライ FECARBOXバンタム級王座決定戦
13 2010年
4月30日
勝利 TKO ナルシソ・ララ FECARBOX防衛1
14 2010年
5月29日
勝利 判定
3-0
ハビエル・ロドリゲス CABOFEバンタム級王座決定戦
15 2010年
7月10日
勝利 判定
3-0
アルツロ・カマルゴ WBCインターコンチネンタルスーパーバンタム級ユース王座決定戦
16 2010年
8月28日
勝利 判定
2-1
シュテファーヌ・ジャモエ WBCユース・世界バンタム級タイトルマッチ
17 2010年
12月26日
勝利 TKO ピチッチャイ・ツインジム
18 2011年
2月19日
勝利 判定
3-0
ヘルマン・メラス NABF北米バンタム級王座決定戦
19 2011年
5月7日
勝利 判定
3-0
ネイサン・ボルシオ
20 2011年
7月8日
勝利 判定
3-0
ボーイ・ドンディー・プマール WBCユース防衛1
21 2011年
10月15日
勝利 TKO ヘスス・セハ
22 2011年
12月7日
勝利 KO エデュアルド・ガルシア
23 2012年
4月26日
勝利 TKO ハイロ・エルナンデス WBC世界バンタム級シルバー王座決定戦
24 2012年
8月19日
勝利 判定
3-0
モニコ・ローレンテ
25 2012年
10月27日
勝利 TKO ハビエル・フランコ
26 2012年
12月4日
勝利 TKO レイ・ラス・ピーニャス
27 2013年
3月9日
勝利 KO ノルディ・マナカネ
28 2013年
8月1日
勝利 判定
3-0
パウルス・アムブンダ WBO世界バンタム級タイトルマッチ
29 2013年
12月3日
勝利 判定
3-0
イマヌエル・ナイジャラ WBO防衛1
30 2014年
7月12日
勝利 TKO プンルアン・ソー・シンユー WBO防衛2
31 2014年
11月1日
勝利 判定
2-1
アレハンドロ・エルナンデス WBO世界バンタム級王座統一戦/WBO防衛3
32 2015年
5月9日
敗北 判定
0-3
ジェイミー・マクドネル WBA世界バンタム級タイトルマッチ
33 2015年
9月6日
敗北 判定
0-3
ジェイミー・マクドネル WBA世界バンタム級タイトルマッチ
34 2016年
10月16日
勝利 KO エドガル・マルティネス 再起戦
35 2017年
3月10日
勝利 判定
3-0
マイク・タワッチャイ 国内復帰戦
36 2017年
7月10日
勝利 判定
3-0
イバン・モラレス
37 2018年
5月5日
勝利 判定
3-0
ダニエル・ノリエガ
38 2018年
11月12日
勝利 判定
3-0
アビゲイル・メディナ WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦
39 2019年
7月13日
敗北 判定
0-3
レイ・バルガス WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦

引用:Wikipedia

和毅選手は現在39戦しています。メキシコで活動していたころは、非常に試合のペースが速く、1年間に4~5試合していたこともありました。日本国内で活動するほとんどの日本選手が年間2~3試合しかしないことを考えると、ペースの速さがわかると思います。

 

メキシコ人選手は4回戦の選手でも、世界王者でもハイペースに試合をこなしていく傾向にあります。相手の情報もほとんど知らない状態で、なおかつ急遽マッチメイクされるといったことも多いようです。和毅選手もそういったタフな環境に身を置いて勝ち続けてきました。黒星をつけられた相手はいずれも世界王者のみです。

 

和毅選手はメキシコ時代にはNABFという地域王座のタイトルも獲得しており、メキシコで地道に力をつけてきました。和毅選手はそれほどパンチはありませんが、手数で勝負するタイプです。そして和毅選手は、メキシコ人選手に多く見られる伸びのあるパンチを打ちます。そういった意外性が強さのひとつに挙げられると思います。

亀田和毅は日本で再起?現在は兄・興毅のジムに所属?

長らくメキシコで暮らし、メキシコでプロボクサーとして活動していた和毅選手ですが現在は日本に帰国しています。コロナ禍によって海外での生活が困難になってきたことが理由に挙げられます。

 

今年3月に長男の興毅氏が大阪市内に「3150ファイトクラブ」というボクシングジムをオープンしました。ジムはプロ加盟申請をしており、日本に帰ってきた和毅氏はこのジム所属することとなり、日本での居所が確保できました。

 

和毅氏は2019年にWBC世界バンタム級王座統一戦でレイ・バルガス選手に敗北して以来、試合を行っていません。しかし、5月以降に日本国内で再起戦を行うことが決定しています。兄の興毅氏にとっては自身のジムに所属する選手の初の試合となり、非常に気合が入っていると思います。

亀田和毅の次戦や今後は?

亀田和毅選手の次戦は5月以降に三宅寛典選手との試合が決定しています。実は5月5日にエディオンアリーナ大阪で開催予定でしたが、コロナ禍による緊急事態宣言が発令されたことにより延期されました。代替の日程は未定となっています。

 

今回の試合は和毅選手が主戦場にしているスーパーバンタム級(55.34kg以下)ではなく56.5kg契約での試合となっており、減量の負担が少なく調整試合の意味合いが強いと思われます。この試合をクリアして再び日本から世界を目指すといった流れになるかと思います。

 

現在、スーパーバンタム級は世界の猛者がひしめく激戦階級となっています。4団体の世界王者も穴王者と言えるような王者はおらず強者揃いです。日本人でも岩佐亮佑選手、勅使河原弘晶選手、小國以載選手など世界ランク入りしている強豪がいます。

 

また、現在バンタム級で2団体統一王者の井上尚弥選手は以前から将来的にスーバーバンタム級へ上げると言われています。もしかすると和毅選手との激突もあり得るかもしれません。

 

和毅選手が日本へ戻ってきたことで国内のボクシング界では新たな動きがありそうです。和毅選手は次戦をクリアした後、さらに本格的に活動し始めると思います。ボクシング界に話題をもたらし続けた「亀田家」が和毅選手の再起により再び注目を集めそうです。

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