2020年、昨年惜しまれつつも引退を発表した八重樫東。
「激闘王」と呼ばれ、危険を顧みず強敵と打ち合う姿は多くのファンを熱狂させました。
近年ではノックアウト負けもあり、今後の生活を心配する声やまだまだやれるから現役を続行して欲しいなど様々な意見がありファンの注目を集めていましたね。
最終的にはジムの会長である大橋秀行会長から「もういいんじゃないか」と引退の勧めがあり、受け入れる形で引退を発表となりました。
引退した現在はタレント活動や所属の大橋ボクシングジムでのトレーナー業、現役時代から始めている飲食店の経営など、マルチに活動しています。
そんな八重樫東の現役時代を振り返り、戦績や印象に残る試合、あの伝説的名チャンピオンとの関係性など気になるポイントを見ていきましょう!
目次
八重樫東のwiki的プロフィール!
八重樫東のWiki的プロフィール!
名前:八重樫 東(やえがし あきら)
出身地:岩手県北上市
誕生日:1983年2月25日
身長:162cm
血液型:O型
所属:大橋ボクシングジム
ニックネーム:激闘王
八重樫東は岩手県出身。
高校時代に友人の誘いからボクシングを始めました。
始めたばかりの1年生時には負けることも多く試合でもボコボコにされたみたいですが、持ち前の負けん気で練習を続け才能が開花。
なんとボクシングを始めて3年、高校3年生時にインターハイを優勝します!!
その後は名門拓殖大学ボクシング部からスカウトされ、大学4年間はアマチュアとして大会で活躍。
国体でライトフライ級優勝、ボクシング部の副主将も務めました。
卒業後に大橋ジムに入門、ミニマム級としてプロデビュー!負けなしの連勝街道でしたが7戦目で迎えた世界初挑戦でチャンピオンの「イーグル京和」にアゴを割られ負けてしまいます。
再起後に日本チャンピオンを奪取すると3連続防衛。再び世界挑戦。
17戦目で悲願のWBA世界ミニマム級チャンピオンに輝きました!!
その後は20戦目にWBC世界フライ級チャンピオン、27戦目でIBF世界ライトフライ級の王者に輝き世界3階級制覇!!
3階級制覇は当時、日本人4人目の偉業!!
その後は敗戦やケガ、モチベーションの維持に悩みながらもプロボクサーの道を続けていましたが、会長の勧めもあり2020年9月1日に引退を発表しました。
引退後は飲食店や運送業の経営、タレント活動、所属事務のトレーナー等活動の幅を広げています。
YouTube配信もしていますのでファンの方は是非視聴してみてくださいね。
八重樫東、激闘の歴史。名場面。
八重樫東といえば、打たれたら打ち返す!一歩も引かないファイトスタイルが魅力。
激闘王と呼ばれた彼の試合に多くのファンが惹きつけられました。
35戦28勝7敗の戦績の中で、記憶に残るのは王座獲得や勝利の瞬間よりも倒されても立ち上がる、最後まで真っ向勝負で打ち合った敗戦の試合。
そんな八重樫ファンは多いのではないでしょうか?
鮮やかなKO勝利よりも泥臭くても前を向く、諦めない姿こそが八重樫東の魅力ですよね。
35戦の戦績の中で特に印象深い、「井岡一翔」「ローマン・ゴンザレス」との2戦を振り返っていきましょう。
「井岡一翔」とは18戦目、WBAとWBC世界ミニマム級の統一戦として戦いました。
日本人2人が世界チャンピオンとして統一戦を行うは初めて。夢のマッチアップとして注目度も高く、激アツなカード。
当時は連勝を突き進む天才「井岡一翔」が優勢な試合予想でした。
井岡が達成したプロ7戦目での世界奪取は当時の日本最短記録!ちなみにこれは八重樫東が初の敗戦を喫し、獲得できなかった記録でもあります。
同じ記録に挑戦した天才2人が戦った試合はバチバチの打ち合い。12回フルラウンド、判定決着により僅差ながら井岡が勝利する結果になりました。
激しく打ち合い、目を腫らしながらも前に前に向かっていき打撃戦を演じる八重樫のファイトスタイルが前面に出た好勝負でしたね。
そして、なんといっても「ローマン・ゴンザレス」。
八重樫を語るうえでローマン・ゴンザレス戦は欠かせません。
ローマン・ゴンザレスは当時のパウンドフォーパウンド。
全階級で最も強いとされた偉大なボクサー、通称ロマゴンを挑戦者に迎えた24戦目、4回目のWBC世界フライ級の防衛戦がベストバウトという方が多いのではないでしょうか。
圧倒的不利な試合前予想を裏切るバチバチの殴り合い。
クリーンヒットを何発も効かされ、倒されながらも何度でも立ち上がり、立ち向かい、打ち合っていく。
最後はレフリーストップ。自身初めてのKO負けとなりましたが、日本中、世界のボクシングファンが感動する名試合になりました。
八重樫東はあの世界王者の後輩?アマチュア時代
高校時代の実績によりスカウトで入学した拓殖大学。
実はあの偉大な名チャンピオンを生んだ大学でもあります。
それは・・・。
ノックアウトダイナマイトこと「内山高志」チャンピオン!
八重樫の3学年先輩にあたり、拓殖大学では同じボクシングに在籍していました。
未来の世界チャンピオンが同時に2人在籍していたなんて流石名門拓殖大学ですね!
大学在籍時には雲の上の存在の為、気軽に話すことは全くなかったそうですが、プロ入りして世界チャンピオン同士となった先には一緒にトレーニングしたり連絡を取り合ったりと交流を深めていたようです。
引退した現在は二人ともYouTube配信するユーチューバーの顔も。
コラボの企画では内山高志のジムでスパーリング企画が行われ、世界チャンピオン同士の豪華なスパーが視聴できますよ!
現役時代はフライ級とスーパーフェザー級。かなり階級差がありますが果敢に攻め込む八重樫の姿は現役時代を彷彿とさせます。
強烈なボディブローをくらった八重樫はスパーリング後の対談で「たぶん折れてますね」なんて冗談を言いながら先輩内山にお酒を注いでいましたが、その後実は本当にあばら骨が折れていたことが発覚!!
激痛だったに違いありませんが、先輩を思ってかコラボ中は冗談で済ます礼儀と男気。
八重樫の魅力を再発見できる動画になってます。