RIZINを中心に日本の総合格闘技が盛り上がってきていますね!特にバンタム級は堀口恭司選手の復帰も待ち遠しいですし、他の選手が戦線にどのように絡んでくるのか楽しみが尽きません。
そんな中で、かつて堀口恭司選手と対戦し、敗北してしまったものの実力者であることは間違いないトップファイターに石渡伸太郎選手がいます。
石渡伸太郎選手は、パンクラスという団体のチャンピオンです。日本国内の総合格闘技団体は複数ありますが、今回の記事ではその石渡伸太郎選手を輩出したパンクラスという総合格闘技団体について詳しく紹介していきます!
目次
パンクラスとは?

パンクラスとは1993年に旗揚げされた総合格闘技団体です。船木誠勝と鈴木みのるを中心に結成され、プロレスラーの格闘技としての本気の勝負を見せる場として格闘技界から注目を浴びます。
「完全実力主義」というテーマを掲げ、現在でも使われる「秒殺」という言葉はパンクラスから生まれた言葉です。それだけ当時のパンクラスの衝撃は強かったと言えます。
また、当時は総合格闘技自体が現在のようにスポーツとして整っておらず、ルールも整っていなければ、基本的に異種格闘技戦が前提となることが多くありました。
しかしながら、時代は徐々に競技としての総合格闘技の色合いが強くなってきます。2000年頃からパンクラスも1つの競技としてルールや階級を統一し、総合格闘技のリーグとして進んでいきます。
直近では、修斗と同様にONE Championshipと提携を発表したパンクラスでしたが、2020年の1月に、パンクラス側の一方的な都合から結んだ提携を解消したということが発表されています。
詳細は明らかにされていませんが、パンクラスが今後どのような独自路線を展開していくのか、という点も見所のひとつです。
他の総合格闘技団体とどう違うの?

日本国内のメジャー総合格闘技団体は大きく分けて3つあります。
修斗、パンクラス、DEEPの3つです。
ルールや階級は3つとも世界的な水準に合わせているので、大きな違いはありません。
大きな違いがあるとすれば、パンクラスはスタジオコーストという音楽ライブ向けの会場を中心に開催されています。そのため、場内にかなり大きなミラーボールが設置されていて、他の団体にはない演出をしてくれます。
これはぜひ会場で、ライブで体感してもらいたい所ですがなかなか良い雰囲気です^^
一方で、前述の通り「秒殺」という言葉が生まれるような衝撃的なマッチメイクがパンクラスの根本にありました。
もちろん現在では競技として確立されているので、そのような過激なマッチメイクは組まれませんが、選手たちにその意識は伝承されているようで、他の総合格闘技団体と比べると各選手のアグレッシブさが強い印象があります。
積極的にKOや一本を取りに行く選手たちの姿勢が強い、このような傾向が他の総合格闘技団体と違うポイントと言えます。
パンクラスの強さとは?
では、実際のところパンクラスの強さはどうでしょうか?
結論から言うと、「隠れた強豪ぞろい」ということでしょう。
過去にONE Championshipと提携があったことから、RIZINよりもONE Championshipに選手が出場していく流れがありました。
そのため、地上波放送もあるRIZINに出場する選手が他の総合格闘技団体よりも少なく、どこか存在感が低かった印象です。
しかしながら、RIZINで現在主流となっている3階級、ライト、フェザー、バンタムに、今後どのようにパンクラスの選手たちが食い込んでくるのか非常に注目が集まっています。
ライト級は、先日北岡悟選手に勝利してRIZINデビューを果たした久米鷹介選手がいます。次のRIZINで、同日に勝利をあげたDEEPライト級チャンピオンの武田光司選手との対戦実現がのぞまれています。
また、フェザー級のISAO(イサオ)選手はかなり勝率の高い実力者で、朝倉未来を中心としたRIZINフェザー級戦線にどのように食い込むのか楽しみです。
一方、バンタム級のチャンピオンはハファエル・シウバというブラジル人のチャンピオンです。キャリアも長く、実力者であることは間違いないです。こちらもRIZINでDEEPバンタム級チャンピオンのビクターヘンリーと外国人対決が楽しみです。
今後のパンクラスの注目ポイント
今後のパンクラスの注目ポイントは、やはり各選手のRIZINへの食い込みでしょう。これまで石渡伸太郎選手を中心としたパンクラス勢が、どのように暴れてくれるのか楽しみです。
また、前述のONE Championshipと提携解消があったことで、現在は独自路線を模索している様子が伺えます。
積極的にRIZINに選手を送り出したり、クラウドファウンディングを行って資金を集めたりしています。
現在はコロナ禍と呼ばれる中なので、海外の選手を招致したりすることが難しい状況ですが、徐々に規制が緩和されていく中で、団体としてどのように取り組んでいくのか楽しみです。
