かつて「人類最強」と呼ばれていたエメリヤーエンコ・ヒョードル選手も、盛者必衰には逆らえず、無敗記録も絶たれ今、現時点で「人類最強」に相応しい男は誰なのでしょうか?
様々な視点、考察から幾数人の候補は出てくると思います。
その中でも、最有力候補と言っても過言ではない現UFCヘビー級チャンピオン「フランシス・ガヌー」選手について、調査した結果をまとめてみました。
目次
フランシス・ガヌー選手のプロフィール・エピソード
まずはフランシス・ガヌー選手の生い立ちや人物像など、格闘家では無いところを紹介したいと思います。
wiki的プロフィール
名前;フランシス・ガヌー
本名;フランシス・ザビエル・エンガヌー
生年月日;1986年9月5日
出身地;カメルーン
身長;193cm
体重;119kg(ヘビー級)
通称;ザ・プレデター(捕食者)
生い立ち
ガヌー選手はカメルーンの貧しい家庭に生まれ、両親の離婚を機に叔母、叔父のもとで暮すことになり、学校へ通うことすらままならなくなります。
そんな環境であったことから、幼少期から危険を伴う現場で働いていたそうです。
その後、恵まれた体躯を活かし、村の顔役として用心棒役を担うこととなりますが、このままでは大成しないと感じ、ボクシングを学ぶためにフランスへ。
この渡仏直後に、不法入国で逮捕されたり、住むところが無くホームレス生活を送るなど、変わらず過酷な状況が続くこととなります。
そんな状況でも、本来の目的を果たすべく無料でボクシングを学べるジムを探し、トレーニングを開始。
が、他の練習生から稼ぐことが目的であればボクシングでは無く、総合格闘技をすべきと勧められることに。
これは、ボクシング業界の体質上、いきなり稼ぐのは現実的では無いという観点からのアドバイスだったとのこと。
この助言に乗り気では無いものの、MMAファクトリーという総合格闘技ジムと出会い、総合格闘技へ転向することになります。
上記のような生い立ちから格闘家を目指していたため、故郷に残っている母親のために戦うことがモチベーションとなっているという、出来すぎた人格の持ち主でもあります。
フランシス・ガヌー選手の強さとは?
なぜガヌー選手は「人類最強」と呼ばれるに相応しいのか。
その強さについてまとめます。
驚異的なパンチ力
フランシス・ガヌー選手の代名詞でもあるそのパンチ力。
その巨躯から放たれるパンチは、失神KO必須でしょう。
その威力は、なんと世界記録にもなっており、これは自動車と衝突した際の衝撃と同レベルらしく、96馬力を記録しています。
パンチングマシンでは、驚異の941kgを記録。
つまり、ガヌー選手に殴られるということは、交通事故レベルのダメージが発生するという・・・
死んでしまいますね。
驚異的な成長
渡仏のエピソードから察するに、一般的な選手と比較してもとんでもないハングリー精神を持ち合わせていると思います。
その証拠とも言えませんが、26歳からMMAを始めているというのにUFCチャンピオンになるという実績はとんでもないです。
また、敗北から学ぶ姿勢も凄い。
UFC移籍後7戦目で、当時王者のスティーペ・ミオシッチ選手とのタイトルマッチにて、得意の打撃を封じらた上、グラウンドにより終始試合をコントロールされ敗北を喫します。
が、この敗北を機に、フランスからアメリカへ所属を変更。
エクストリーム・クートゥアという名門ジムで最先端のMMAを学び、元より超人的なポテンシャルを持つ人物が、MMAスキルを確実に積み上げていくことになります。
ここまで聞くと、そりゃ強くなりますよって思いますね。
生まれ持った貧困というハンデが、上記のようなハングリー精神かつ勤勉な性格を生み出し、その驚異的な身体能力も合わさり、手の付けられない選手へと成長し続けていることも、ガヌー選手の強さの秘訣と感じます。
UFCでの活躍
上述した通り、26歳からMMAを始めた後、驚異的な成長を魅せ、UFCの王者となったガヌー選手。
デビュー直前から王座獲得までの活躍をまとめたいと思います。
MMAデビュー!
前述した通り、26歳で総合格闘技を始めたガヌー選手。
この翌年には総合格闘家として100%fightという団体でデビューを果たします。
デビュー戦の勝利を以て、ボクシングの未練を絶ち、総合格闘技を専念することになったそうです。
稼げたんですね!
デビュー戦は意外にもサブミッションで一本勝。
このまま4戦目には100%fightにてヘビー級王者となります。
いざUFC!
総合格闘家としてデビュー2年後、UFCとの契約が決定!
なんとガヌー選手の29歳の誕生日に決まったそうです。
デビュー戦を勝利すると破竹の6連勝を飾ります。
この6連勝目のアリスター・オーフレイム選手との勝利で、スティーペ・ミオシッチ選手とのタイトルマッチが決定しますが、この試合のKOシーンが衝撃的です。
1ラウンド目からガヌー選手の左アッパーが見事に顔面を捉えると、相手を1撃で失神させKO勝利を収めます。
その後のタイトルマッチでは、チャンピオンとの実力差を見せつけられ、敗北することとなりますが、MMA技術を吸収した3年後、見事にリベンジを果たし、UFCヘビー級の王者となります。
UFCで活躍しているガヌー選手ですが、そのUFCのファイトマネーで、母国カメルーンの子供たちのために、慈善団体を設立。
格闘技ジムを立ち上げる等、やはり中々な人格者ぶりを見せてくれています。
強いだけではない、そんなチャンピオンの今後の展望に期待です。