コロナウィルスの影響が続く昨今ではありますが昨年末は「井岡一翔」、今年は「京口紘人」「寺地拳四朗」など日本人世界チャンピオン達の防衛戦が開催されてボクシングファンとしては嬉しい限りです。
最近の日本人チャンピオンはみんな本当に強いですよね!
危なげなく順調に防衛回数を伸ばしていますから日本新記録にも期待してしまいます。
これまで日本人の最多防衛回数は13回。
ちなみに世界記録は元ヘビー級王者ジョー・ルイスの25回。1940年代に記録したこの記録はいまだに誰にも破られていません。
ボクシングの試合は平均で年に2~3回くらいですから、記録を破るには相当の年月がかかります。
日々の節制やモチベーションの維持など、様々なところに気を付けながら強さを維持しないといけません。
近年のボクシングではメジャー団体も4団体に増え、世界チャンピオンの価値が薄れていると言われています。
世界チャンピオンになるだけでなく、複数団体の統一や防衛回数に選手の価値が問われる時代です。
今までの日本記録は誰の記録?
防衛回数を伸ばすのに必要な要素とは?
新記録に期待がかかる選手とは?
調べてみましたよ。
目次
歴代防衛回数ランキング!1位はやっぱりあのレジェンド?
日本での最多防衛回数記録は13回。
一体誰の記録でしょうか?
これは皆さん知っていますよね?今ではバラエティで大人気。
![](https://risshikaikan.jp/wp-content/uploads/2021/05/具志堅-1-300x200.jpg)
カンムリワシこと「具志堅用高」さんです。
具志堅さんが現役として活躍したのは1970代~80年代。
この記録はいまだに破られていません。
2位以降の記録を持つ選手たちは以下の通りです。
![](https://risshikaikan.jp/wp-content/uploads/2021/05/防衛回数-300x246.jpg)
神の左「山中慎介」選手が第2位の12回防衛。記録が破られた試合は相手のドーピング疑惑や体重オーバーなどが大問題になりました。
ちゃんとした相手と試合が出来ていたなら・・・。未だに悔やむファンも多いです。
その下にノックアウトダイナマイト「内山高志」さんや3階級制覇王者「長谷川穂積」さんなどレジェンドが並びます。
この2人はユーチューバーとして現在は活躍中。
世界戦の解説等、名チャンピオンとしての意見を動画で配信しファンを喜ばせています。
ランキング表を見ての個人的な感想は、やっぱり軽量級の選手たちが多い中でスーパーフェザー級(58.97キロ以下)の内山高志さんの11回ってヤバすぎ・・・。
単純な比較はできないですが体重が重くなれば競技人口も増えて競争が激化しますからね。
そんな中で長期政権を築いた内山選手はやっぱりレジェンド。後に続く日本人選手は出てきますかね?
期待しましょう!
それと・・・。
![](https://risshikaikan.jp/wp-content/uploads/2021/05/亀田-300x191.jpg)
色々と言われてますが「亀田興毅」さん。何気に8度防衛ってすごくないですか?
イメージと実績が結びつかず残念です。
防衛の最大の敵とは?よくある防衛失敗の原因とは?
![](https://risshikaikan.jp/wp-content/uploads/2021/05/内山高志-300x169.jpg)
具志堅用高さんが記録した13度防衛は20年破られていません。
過去多くのチャンピオン達がこの記録を破ることのないまま引退しています。
連続防衛の難しさはどこにあるのでしょうか?
勝てる相手とだけ試合すれば防衛できるんじゃ・・?
そんな考え方もありますが、ボクシングでは実現不可能です。
それは指名試合の存在があるから。
指名試合とは一定の期間内にランキング1位の相手と試合をしなければならないルールです。チャンピオンの権威を守るために指名試合が義務付けられているいます。
世界チャンピオンは強敵との指名試合をこなしながら長期間コンディションを整え、防衛をしなければならないんです。
防衛が難しくなる理由として代表的にあげられるのが
「減量」と「モチベーションの維持」の難しさ。
ボクサーは大体普段の体重から10キロ程度減量して試合に臨みます。
試合後は食事も元に戻すので体重も戻ります。
日々トレーニングをしながら試合が決まったら減量して。の繰り返し。
加齢とともに体重は落ちずらくなりますし、トレーニングをすればするほど筋肉がついてしまうのでこれも減量が難しくなります。
減量がうまくいかないと体調不良で試合に臨むことになり、パフォーマンスが出せずに負けてしまう。
11回防衛の内山高志さんは普段の体重と試合の体重があまり変わらなかったことから減量がそこまでつらくなかったそうです。
体調万全で試合に臨めたことによりあのパフォーマンスが発揮できての防衛記録だったことを考えても減量の重要性がわかりますね。
防衛を難しくする次の理由は「モチベーションの維持」の難しさです。
長い間常にモチベーションを保ち、日々節制しながらトレーニングを何年も続けるのは相当難しいと思います。
防衛を続けるうちに油断や慢心が出てしまうと次々現れる挑戦者を退けることは出来ません。
具志堅さんの防衛記録は13回ですが、チャンピオンとしての期間は5年ほど。
チャンピオンになった後も5年間も次を見据え、モチベーションを保ちながらトレーニングするのは相当な意思の力ですよね。
現在のボクシングは年間2~3試合が平均。
チャンピオンになってから防衛記録を破るまで最低でも6年程度はかかります。
対戦相手はもちろん、試合のない期間も自分に勝つ。
強烈な意思の力が必要なんですね。
現役チャンピオンも期待大!?防衛記録を更新するのは誰?
![](https://risshikaikan.jp/wp-content/uploads/2021/05/ケンシロウ-2-300x238.jpg)
具志堅用高さんが持つ偉大な13回防衛の記録を破る日本人は一体誰でしょうか?
実は上記の防衛回数ランキングにもランクインしている現役チャンピオンが2人います。
それは・・・。
「井上尚弥」チャンピオン
「寺地拳四朗」チャンピオン
の2名です。
井上尚弥は言わずと知れた日本を代表するモンスター。
寺地拳四朗は騒動を乗り越え、先日防衛戦を勝利したばかり。
2人とも日本を代表する名チャンピオンです。
どちらがより記録に近いのか??
それは・・・。
「寺地拳四朗」チャンピオンと言われています。
その理由は、まず「井上尚弥」チャンピオンの連続防衛記録は階級を上げる前のスーパーフライ級当時のもの。
現在はバンタム級に階級を上げ、4団体統一に向けて連勝中です。
統一後は階級を更に上げてスーパーバンタム級への挑戦を予定していますので、連続防衛記録を更新は目指していません。
階級問わずの世界戦勝利数なら日本新記録を圧倒的に伸ばしそうですよね。
一方、寺地拳四朗チャンピオンは当初から連続防衛記録を破ると公言しており、階級を上げることは予定していません。
減量もそこまでつらくないと語っています!!
記録更新に燃える寺地チャンピオンはモチベーションも達成まで続くはず!
実力は充分すぎるほど同階級では圧倒的な強さですから期待していいでしょう。
20年ぶりの記録更新まであと6戦。
大記録達成を見守りましょう!