先日8度目の防衛戦を勝利したライトフライ級チャンピオンの寺地拳四朗。
打たせずに打つ、顔に傷を作らず圧倒的優位に試合を終わらせることから一部では日本人現役王者の中でも「井上尚弥」並みの実力と高く評価されています。
そんな才能豊かな彼がボクシングを始めたきっかけは、無理やりだったって知っていましたか?
父親で元プロボクサー、現在は所属ジムの会長を務める「寺地永」さんが半ば強引に中学生時代の拳四朗選手をボクシングの道にすすめたと語っています。
高校に推薦で入る為に嫌々ボクシングを始めたという拳四朗。
勉強も嫌いな自分は高校どころか大人になってサラリーマンとしてやっていくのは絶対無理だと当時から思っていたみたいです。
本人の努力もありますが、才能を活かした職業について今や8度防衛の安定王者ですから当時の判断は間違っていなかったですね。
そんな彼の学歴やプロデビューするまでのアマチュア時代などについて調べてみました。
寺地拳四朗は勉強嫌い?受験の為にボクシング?学歴を調査。
寺地拳四朗は京都府城陽市出身。
地元の公立小学校である城陽市立久世小学校に入学した彼は明るい性格で同級生の前でふざけたりと人気者だったそうです。
当時から勉強が嫌いだった彼はサラリーマンは絶対無理だと思ってたと小学生時代を後にインタビューで語っています。
お父さんもプロボクサーという家庭でしたから普通のサラリーマンのイメージもなかったのかもしれませんね。
勉強嫌いなまま地元の中学校である城陽市立東城陽中学校に入学。
もちろん高校入試の勉強もしたくなかった彼はスポーツ推薦での受験を目指します。
推薦入学の為に父親の勧めで嫌々始めたのが拳四朗選手のボクシングとの出会い。当時中学3年生の時です。
無事スポーツ推薦で奈良県立奈良朱雀高等学校に入学。この学校、実はボクシングの強豪校で全国大会常連のボクシング部がある学校です。
中3から始めて嫌々やりながら強豪校の推薦獲れるまでになってしまうんだから当時から才能があったんでしょう。
高校入学後はボクシングに真面目に取り組みインターハイや国体にも出場。
卒業後は関西大学人間健康学部に入学しています。
この大学受験もボクシングでのスポーツ推薦。
なんと拳四朗選手、入試は全てボクシングでのスポーツ推薦でパスしています。
勉強嫌いとはいえ、ここまでボクシングで試験をクリアしてきたんだから並大抵の努力ではなかったことでしょう。
しかしながら拳四朗選手、これだけボクシングでの実績を納めながら明確にプロボクサーになろうとは思っていなかったみたいです。
高校時代、大学時代と競艇選手になる為、養成学校への受験を経験しています。従妹である是澤孝宏がボートレーサーとして活躍していたのも影響され、カッコよさや収入に惹かれていたんだとか。
試験の結果は2度とも失敗。
もし合格していたら世界チャンピオンが生まれていなかったことを考えると運命を感じますね。
ボートレーサーとしての拳四朗もちょっと見てみたいですけど・・・。
大学卒業後は父親の永さんが会長を務めるB.M.Bボクシングジムからプロデビュー。快進撃が始まります。
プロデビュー後の大活躍は皆さんのご存知の通りですよね。
寺地拳四朗のアマチュア時代。あの世界チャンピオン達との対戦も?
嫌々始めたボクシングでしたが、高校入学から本人の努力もあり才能が開花。
高校、大学ともにアマチュア時代は優秀な成績を残しています。
奈良県立奈良朱雀高等学校ではインターハイや国体にも出場しました。
3年生時は地元開催奈良でのインターハイであの世界チャンピオンと対戦。
その対戦相手とは・・・?
モンスター「井上尚弥」選手です!!
今では階級も違うので実現しませんが、両者の身長はほぼ同じ。高校生ですから体格も出来上がっていないので階級も同じだったんでしょう。
モスキート級で未来の世界チャンピオン同士の夢のカードが組まれていたんですね!
結果は・・・。
3ラウンド、レフリーストップで井上尚弥選手の勝利でした。
しかも当時井上選手は2学年年下の高校1年生。
流石はモンスターといったところでしょうか。それでも小学校1年生からボクシングを始めた井上選手と比べて、受験の為に中学3年生から始めた拳四朗選手。才能は五分五分でしょう。
プロデビュー後、いまだに無敗の世界チャンピオン同士の一戦。いつか実現したらと思うとワクワクしますね!
関西大学時代には関西学生リーグ戦を始めとするアマチュアの数々の大会に出場。
大学4年時には国体の成年男子ライトフライ級で優勝!全日本選手権では準優勝を果たしました。
実は大学生時代には他の現役世界チャンピオンと対戦しています。
その相手は・・・。
現WBA世界ライトフライ級チャンピオン「京口紘人」選手です!
京口選手は大阪商業大学。関西大学の拳四朗選手とは同じく関西の大学という事で在学時代は4度対戦しています。
井上選手と同い年で拳四朗選手の2学年年下の京口選手は当時から拳四朗選手を意識して追いかけるべき存在として認識いたそうです。
気になる対戦結果は拳四朗選手の3勝1敗。
拳四朗選手の背中を追いかけた京口選手は拳四朗選手が卒業した翌年、国体で優勝、全日本選手権で準優勝という全く同じ戦績を納めています。
バチバチに意識していた京口選手に対し拳四朗選手は当時をあまり覚えていない様子・・・。
未来の世界チャンピオンと何度も対戦しながら覚えていなかったり、競艇選手になるべく試験を受けたり、のほほんとした感じは今のイメージ通りですね(笑)。
この両者、現在は同じライトフライ級のチャンピオン同士。
拳四朗選手はWBC、京口選手はWBAの同階級の世界チャンピオンです!
統一戦が盛り上がる昨今のボクシング界ですから、近い将来5度目の対決はあるのか!?
大注目の統一戦を交えながら具志堅用高を超える防衛記録を拳四朗は更新できるのか?
見守っていきましょう!
いかがでしょうか。
圧倒的な強さとあどけない表情が魅力の寺地拳四朗選手の過去を追ってみました。
あまり執着を見せずにほんわかとした空気感は現在と変わらずでしたね。
今後も気負わずマイペースで防衛記録を伸ばしていってほしいです。