2022年10月23日、RIZINフェザー級タイトルマッチにてクレベル・コイケ選手が牛久選手に勝利し新王者が誕生しましたね!クレベル選手は圧倒的に強いです…!
そんな今のクレベル選手に誰が勝てるのかという論争が巻き起こっている中で、度々名前が出てくるのが、日本格闘技界の裏番長こと「金原正徳(かねはら まさのり)」選手です!
そんな金原正徳選手はどのような格闘家なのか?本当に強いのか?また同じ挑戦者として存在する「朝倉未来」選手とはどちらが強いのか徹底的に検証していきます!
目次
金原正徳のwiki的プロフィール!
金原正徳のWiki的プロフィール!
名前:金原 正徳(かねはら まさのり)
出身地:東京都武蔵村山市
誕生日:1982年11月19日
身長:173cm
体重:66.0kg
血液型:不明
所属:総合格闘技武蔵村山道場
→パラエストラ八王子/チームZST
→リバーサルジム立川ALPHA(2023年現在)
主なタイトル:元SRCフェザー級王者 初代戦極フェザー級王者
YouTube:金原正徳の金ちゃんTV
金原正徳のプロ総合格闘技戦績
45戦 28勝 12敗 5引き分け
(勝:11(T)KO / 10 一本勝ち / 7 判定)
(負:5 (T)KO / 2 一本負け / 4 判定)
特に勝ち方には目立った偏りはなく、弱点はほとんどないオールラウンダーです。
寝技は柔術黒帯でグラップリング試合もするほどの実力者。打撃もキックボクシングの試合を経験しており素晴らしく、特にパウンドでの打撃がとても破壊力があります。
ここ最近の6回K.O.勝利のうち3試合がパウンドでのK.O.勝ちとなっています。
そんな金原選手は、2003年9月15日 DEEPにてプロ選手としてのキャリアをスタートさせます。
デビュー戦は2Rでチョークスリーパーで敗北を喫してしまいますが、そこからZSTのオープニングファイトなど出場を重ねます。
ここで、今でもグラップリングタッグマッチを組んだりと親交の深い所英男選手と出会います。
所英男選手との出会いは今も現役を続けている金原選手にとって、とても大きなものでしたでしょうね!
その頃、ジムの代表に誘われアメリカに修行に行きました。そこでUFCに出会い、かなりの刺激を受け帰国してからは、海外で活躍できる選手になろうと思い練習に明け暮れるなど、一層格闘技の道に突き進んでいくきっかけとなりました。
そして、2009年3月20日 戦極初参戦で迎えた戦極初代フェザー級グランプリを制し、初代戦極フェザー級王座を獲得します。
また、本人はそこまで大きな試合では無かったとのちに語っていますが、2009年12月31日「Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜」にて、DREAM v.s. SRC 対抗戦で山本”KID”徳郁選手と対戦し、3-0の判定勝ちを収めました。
この試合を機に『日本人で唯一MMAで山本KIDを倒した男』として一躍有名になります。
その後、一度UFCに挑戦したのち堀口恭二選手と戦いたいとRIZINに参戦します。
そして2020年2月22日RIZIN.21にて初出場を果たしますが、本来適正ではないバンダム級で出場し、ビクター・ヘンリー選手に2RパウンドKO負けを喫します。
その試合の後、記者会見にて引退を宣言します。
──対戦を終えて、相手の印象は違いましたか。
「思った通り強かったなという感じです」
──久々の試合でしたが、そこに関してはいかがでしたか?
「わからないですね。試合がどうこうというより、実力がこれだけだったということです」
──試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えて下さい。
「自分はこの試合で最後にしようと思っていたので、引退しようかなと思います。引退します」
一度は引退宣言をした金原選手ですが、満足は一旦したけど納得はできなかったと現役復帰。
復帰戦は2021年10月24日RIZIN.31での芦田崇宏選手との対戦。
1Rにテンカオを効かせると、2R早々にも同じくテンカオが入り、芦田選手の下に意識がいったところを右ストレートでダウンを奪い、そこからのパウンドでTKO勝利となりました。
試合後にはリングサイドにいた萩原京平選手に中指を立て挑発するシーンもあり、裏番長の名に恥じぬ素晴らしい復帰戦となりました。
(試合後会見で中指を立てた真意について聞かれると、金原選手は『ファッションですよ』と特に意味はなかったと答えています。)
復帰二戦目は2022年4月16日RIZIN TRIGGER 3rdでの摩嶋一整選手との対戦。
1R・2Rは終始寝技を得意とする摩嶋選手のペースで進み、何度もテイクダウンをとられたりするシーンが目立ちます。
3Rに入るとお互いスタミナも尽きてきたところで、摩嶋選手の最後の力を振り絞ったテイクダウンを金原選手が切り、そこからマウントを取り肩固めに入ります。
極められなかったものの、そこからパウンドにてTKO勝利を掴みます。
2023年4月29日RIZIN LANDMARK 5での山本空良選手との試合では、打撃・レスリング力ともにベテランの実力を見せつけ、3-0の判定で勝利する結果となりました。
上記のようにRIZIN3連勝中の金原選手。次戦の相手が気になるところですね。
金原正徳のアマチュア総合格闘技戦績
4戦 2勝 2敗
(勝:8(T)KO / 1 一本勝ち / 7 判定)
(負:0 (T)KO / 1 一本負け / 2 判定)
アマチュア時代はDEEP・ZSTの2団体で過ごしています。
負けに関しては、プロに入ってからとは真逆で一本負けのみとなっております。
今では柔術黒帯ですが、取得したのは2014年で、この頃は今ほど得意というわけではなかったようです。
朝倉未来との対戦はこれまでにある?
2023年6月現段階では対戦はなく、予定もされていません。
また、奇しくも同階級にも関わらず、同じ相手とも対戦したことがないので、実力を非常に測りづらいですね…。(故に「どっちが強い論争」が起きやすいですね)
格闘技界を席巻する男・朝倉未来の戦績
続いては、何かと格闘技界を盛り上げ続ける男、朝倉未来選手の戦績についてです。
20戦 16勝 3敗 1無効試合
(勝:0(T)KO / 1 一本勝ち / 1 判定)
(負:0 (T)KO / 2 一本負け / 1 判定)
朝倉選手は金原選手とは対照的に、戦績を見たら一目瞭然の圧倒的に打撃が得意な選手です。
特にカウンターの精度・威力ともに素晴らしく、右利きのサウスポースタイルから繰り出されるカウンターの右フックは対戦相手にとってかなり脅威になっています。
技術云々もそうですが、何より度胸があり、相手の打撃にビビることなく最後まで攻撃を見た上でカウンターを放ってきます。
そのため、相手が前に出てこない試合では消極的に見られてしまうこともあります。
RIZINに参戦してから連勝街道を爆走していた朝倉未来選手。
しかし、2020年11月21日に行われた斎藤裕選手との初代フェザー級タイトルマッチでは、内容的にはお互い五分五分のように見られましたが、アグレッシブさに欠けてしまうスタイルの朝倉選手は、結果として判定負けを喫する形となります。
そこからスパーリングしかやってこなかったという練習法を改め、かなり追い込んだ練習を開始し、すぐ一ヶ月後には強豪 弥益ドミネーター聡選手と対戦し、見事K.O勝利を収めます。
ですが、同年6月13日、東京ドーム大会にてクレベルコイケ選手に衝撃の一本失神負け。試合後インタビューでは引退も示唆しますが、自身youtubeチャンネルにて現役の続行を発表。
そこから、デビューからノリに乗っている萩原京平選手に全局面で圧倒し3−0判定勝利。試合後、リングサイドにいた斎藤裕選手にリマッチを要求しました。
そして同年12月31日の大晦日、斎藤裕選手と念願のリマッチが実現します。
試合は前回とは違い、積極的に前に出る朝倉選手が終始ペースを握り、第2ラウンドに右のカウンターフックが斎藤選手にヒットします。そこからラッシュをかけ、かなりのダメージと有効打を与えます。
齋藤選手はなんとか気持ちで耐えますが、タックルに入る際に強烈なテンカオをもらったりと、効果的な打撃を貰い続けてしまいます。
そのままペースを握った朝倉選手が3−0の判定勝ち。405日ぶりのリベンジを果たします。
話題を作り続ける朝倉選手の次の対戦相手は、あの50戦50勝 TBE (The Best Ever)フロイドメイウェザーにとのボクシングエキシビジョンマッチに決まりました。
2022年9月24日、試合前までは様々な格闘家から、「朝倉未来のパンチは当たりもしない」と言われる中、何発かパンチを当て総合格闘家としてかなり善戦を演じます。
しかしギアを上げたメイウェザーのパンチを被弾し、2R終了のゴングとともにマットに崩れ落ちてしまいます。
かなりダメージが蓄積されていたようで、立つことができずに人生初のK.O負け(公式記録ではないが)を喫します。
この試合でのダメージがまだ残っているようで、2022年大晦日は試合に出場しないことを明言。
回復してからの次戦が楽しみですね!
金原正徳と朝倉未来はどちらが強い?
さて、さんざんネットで議論されているこの議題ですが、筆者独断の意見を申し上げますと…朝倉未来選手がかなり有利かなと思います。
理由は2点。
まず一つはスタミナ面です。朝倉未来選手は斎藤選手に敗戦後、かなり追い込んで練習に取り組み、萩原選手戦では3ラウンド宣言通りグラウンドの攻防で漬け込みました。
しかも試合終盤には、疲れている萩原選手に対してグラウンド中に「動けよ」と言ってしまうほどの余裕っぷり。
対して金原選手は、摩嶋選手戦3ラウンドではかなり疲弊しているように見えました。
お互い1・2ラウンドでの消耗具合は、両者の試合展開があまりにも違うのでなんとも言えませんが、そこには年齢も含めて大きな差があるように思えます。
二点目は、朝倉未来選手の腰の強さ・テイクダウンディフェンス能力の高さです。
朝倉選手はバックボーンに相撲もあるなど、格闘家随一の腰の強さを誇ります。
完璧にテイクダウン取られたのも、RIZINでは斎藤選手との一戦目のニータップくらいでしょうか。
おそらく金原選手は朝倉選手が得意な打撃よりも寝技で勝負してくると思いますが、単純なタックルでは倒れない腰の強さを持った朝倉選手に対してかなり手こずるんではないでしょうか。
加えて、タックルばかり狙っていると、入り側に強烈な膝が飛んでくるので迂闊には飛び込めない展開になりそうな気がしますね。
そのような緊張感のある展開の中、スタミナが切れてきたところを打撃で勝負が決まるような形になりそうで、朝倉選手が有利なのかなと思います。
まとめ
今回は日本格闘技界の裏番長こと『金原正徳』選手の強さ、朝倉未来選手とどちらが強いかを比較してきました。
金原選手の実績・実力ともにとんでもなく凄く、強いことが分かりましたね。実際、比較相手の朝倉選手も「金原選手はめちゃめちゃ強い」と評価しています。
予想はしましたが、実際組まれるとベテランで試合経験も倍ほどある金原選手の地獄のような試合展開に朝倉選手が飲まれる可能性もありますし、かなり勝負論がある両者ですね!
実現してほしいカードであることは間違いないので、実現を祈るばかりです!