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寺地拳四朗のボクシングの強さは?事件を起こした内容やその後は?

現在、ボクシングの日本人世界王者は7人存在しています。その中のひとり、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(てらじ けんしろう)選手をご存じでしょうか。

 

寺地選手の試合は毎回テレビ放映されていますが、世界チャンピオンとして国内での知名度はなかなか上がっていません。寺地選手は現在7度の防衛を果たしており、安定王者として世界的には評価が高まってきています。

 

実は寺地選手は、昨年にある事件を起こしたことによって、一時期バッシングを受けていました。

 

今回は事件の内容にも触れながら、寺地選手について深堀します。

寺地拳四朗のwiki的プロフィール!

寺地拳四朗が盤石のV7 来年こそは統一戦だ! | Boxing News(ボクシングニュース)

出典:Boxing News

寺地拳四朗のWiki的プロフィール!

名前:寺地 拳四朗(てらじ けんしろう)

出身地:京都府城陽市

誕生日:1992年1月6日

身長:164.1cm

血液型:O型

所属:B.M.Bボクシングジム

趣味:食べることやグルメ番組を見ること

ケンシロウと聞くと漫画『北斗の拳』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか、寺地拳四朗は本名であり、父の永(ひさし)さんによれば実際に『北斗の拳』に由来しているそうです。2019年7月に行われた6度目の防衛戦までは名字を外した『拳四朗』というリングネームで試合を行っていました。

 

2019年12月に行われた7度目の防衛戦からは本名の『寺地拳四朗』に変更しています。これは有名になるにつれ、海外メディアで、「拳」が姓、「四朗」が名前といったような報道がされ始めたため、今後を見据えリングネームの変更に踏み切りました。

 

寺地拳四朗選手は中学3年生のころにボクシングを始めました。実はスポーツ推薦で高校に進学するために、父から勧められ嫌々ボクシングを始めたそうです。

 

無事に奈良県立奈良朱雀高校へと進学し、高校時代はインターハイや、国体にも出場しています。インターハイでは現WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚也選手と試合をしたことがあります。その時は3ラウンドにレフェリーストップコンテスト(プロボクシングでいうところのテクニカルノックアウト)で敗北しました。

 

高校卒業後は関西大学に進学しました。大学時代もボクシング部に所属し、ライトフライ級で国体優勝を果たすなど好成績を収めています。しかし、寺地選手はボクシングに執着がなく、実はボートレーサーになりたいと考えていました。

 

寺地選手は従弟であるボートレーサーの是澤孝宏さんに憧れがあり、自身もボートレーサーを目指して競艇学校の試験を受けましたが、不合格となってしまいます。それでも寺地選手は諦めませんでした。プロボクシングで日本5位以内に入ると特別推薦で競艇学校に進めるため、プロボクサーへの道を決めました。

 

アマチュア時代から好成績を残しており、明らかにボクシングの才能はありました。しかし、これほどまでボクシングに執着が無かった選手が、後に世界王者になるとは驚きです。

寺地拳四朗の戦績や強さは?

こちらが寺地拳四朗選手の戦績です!
17戦17勝(10KO)無敗

 

日付 勝敗 内容 対戦相手 備考
1 2014年
8月4日
勝利 判定3-0 ヘリ・アモル プロデビュー戦
2 2014年
10月19日
勝利 TKO ファウワナイ・ウォースラポー  
3 2015年
3月26日
勝利 KO 長嶺克則  
4 2015年
8月10日
勝利 KO 大前貴史  
5 2015年
10月12日
勝利 KO ロリー・スマルポン WBC世界ライトフライ級ユース王座決定戦
6 2015年
12月27日
勝利 判定3-0 堀川謙一 日本ライトフライ級タイトルマッチ
7 2016年
4月14日
勝利 TKO 角谷淳志 日本王座防衛1
8 2016年
8月7日
勝利 判定3-0 大内淳雅 OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦、日本王座防衛2
9 2016年
12月8日
勝利 TKO レスター・アブタン OPBF防衛1
10 2017年
5月20日
勝利 判定2-0 ガニガン・ロペス WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
11 2017年
10月22日
勝利 判定2-0 ペドロ・ゲバラ WBC防衛1
12 2017年
12月30日
勝利 TKO ヒルベルト・ペドロサ WBC防衛2
13 2018年
5月25日
勝利 KO ガニガン・ロペス WBC防衛3
14 2018年
10月7日
勝利 TKO ミラン・メリンド WBC防衛4
15 2018年
12月30日
勝利 判定3-0 サウル・フアレス WBC防衛5
16 2019年
7月12日
勝利 TKO ジョナサン・タコニング WBC防衛6
17 2019年
12月23日
勝利 TKO ランディ・ペタルコリン WBC防衛7

引用:Wikipedia

寺地選手は2014年にデビューしました。日本王座、東洋太平洋王座を獲得し、地道にキャリアアップを重ねてきました。デビュー以来無敗のまま10戦目で世界タイトルを獲得しています。

 

現在は7度防衛しており、安定王者との声も上がっています。対戦相手は、ガニガン・ロペス選手、ペドロ・ゲバラ選手、ミラン・メリンド選手などがいます。ライトフライ級を代表する強豪選手をことごとく打ち破り、未だ無敗で王座に君臨しています。

 

寺地選手の強さは、類まれなるバランス感覚と、変化する状況にすぐにアジャストする能力が長けているところです。打ち崩されにくい強さを感じます。

 

寺地選手は複数階級制覇よりも、多くの防衛を重ねることを目標にしています。寺地選手は、奇しくも世界王座13度防衛の日本記録を持つ具志堅用高氏と同じライトフライ級です。連続防衛記録に近づけば大きな話題になると思います。

寺地拳四朗は事件を起こしていた?その内容とは?

寺地選手は昨年7月に器物損壊事件を起こしていました。それが昨年末に発覚し、大きな話題となりました。

プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(28、BMB)が、今年7月に泥酔して不法侵入並びに他人の車をボコボコにする器物破損の事件を起こしていたことが「週刊文春」の報道によって明らかになり26日、拳四朗本人が事実関係を認め謝罪文を発表、車を所有する被害者との示談が済んでいることを明らかにした。

引用:Yahoo!ニュース

寺地選手はこの不祥事により、3ヶ月のライセンス停止、制裁金300万円、6か月以内に48時間以上200時間以内の社会貢献活動を義務付ける処分を受けました。

 

実は昨年の12月に8度目の防衛戦が決まっていましたが、この事件により流れています。コロナ禍により日程調整が非常に難しい中で、対戦相手の久田哲也選手を待たせることになってしまったりと各方面に迷惑をかけてしまう結果となりました。

 

クリーンなイメージのあった寺地選手がこういった事件を起こしてしまったことは、大変驚きました。事件により、去年は結局1試合も行わず終わってしまい残念です。

寺地拳四朗の次戦は?今後はどうなる?

寺地選手の次戦は4月24日にエディオンアリーナ大阪で8度目の防衛戦を行うことが決定しています。対戦相手は、昨年12月に試合をするはずだった、WBC1位の久田哲也選手です。指名防衛戦となり最強の挑戦者を迎えます。

 

実は久田選手は、寺地選手が日本王者時代に挑戦予定でしたが、寺地選手の世界戦が決まったため流れたということがありました。2度も対戦が流れ、ようやく実現する因縁の注目対決とも言えます。

 

寺地選手は連続防衛記録の他に、他団体王座の統一も目標に掲げています。次の防衛戦で勝利すれば、統一戦の話が出てくるかもしれません。他団体にはWBAスーパー王者の京口紘人選手がおり、統一戦での日本人対決も考えられます。今後の展開にも要注目です。

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