どのような格闘家も、自身の鍛え上げた肉体を武器に、試合へ臨むことでしょう。
そんな中、「体格」に関してはどうしても持って生まれた才能、ポテンシャルによってきまってしまう部分があります。
いうなれば、「身体のデカさ」です。
一般的なイメージで行っても、身体はデカければデカいほど強い!と思ってしまいますよね。
今回は、身体はデカければ格闘技に於いてどのようなメリット、またはデメリットがあるのか?
またまた、どのような「デカい」選手たちが居るのか。
紹介したいと思います。
目次
そもそも格闘技で身体が「デカい」ってどうなの?
自然界の動物同士での縄張り争い、素人同士の喧嘩を想定した場合、やはり身体が大きい方が有利と考えますよね。
ですが、格闘家同士を想定した場合、果たして一概に当て嵌まる考え方なのでしょうか?
考えてみましょう。
身体がデカいメリットとは?
やはりパワーでしょう。力こそ正義・・・
というのは冗談で、やはり体重差によるハンデキャップとして、一番に挙がるのはパワー差が出てしまう点でしょう。
その視点から、そもそも体重によって階級を細かく区分しており、どの選手も水抜き等、過酷な努力をしています。
同程度の技術力、経験を持ち合わせていた場合、やはり力が強い方が有利であり、その力をシンプルに向上させるなら、ウェイトアップが手っ取り早いです。
では、デメリットはあるのか?
まず、自身の体重を支え、動かすための負担はとてつもないでしょう。
個人的な見解ですが、その負担から試合だけでなく、トレーニングでも、自身の身体へのメンテに気を使っているのでは無いでしょうか?
また、格闘技では同階級の選手と試合することとなります。
すなわち、自身の持ち味でもある「体重を活かした重い一撃」を、相手も放ってくるという点です。
そんなの当たり前。
と思うかもしれませんが、試合の勝敗というよりは、相手の一撃で重篤なダメージを負い、選手としてだけではなく、日常生活にも支障をきたす可能性があるということです。
とてつもなく「デカい」選手を紹介
ざっくりと格闘技に於ける身体の「デカさ」について紹介しました。
続いては、実際に活躍していた「デカい」選手の経歴やエピソードを紹介したいと思います。
ジャイアント・シルバ選手
ジャイアント・シルバ選手は、元バスケットボーラーであるという稀有な格闘家です。
しかも、オリンピックのブラジル代表だった実績を持っています。
その後プロレスラーとしてデビューし、日本の団体にも参戦していたそうです。
また、総合格闘技もPRIDEでデビューしているため、割と日本に所縁のある選手ですね。
あの曙選手とも試合をしています。
気になるその体格、身長;219cm 体重;180kgと超巨体。
総合格闘技デビュー戦で敗北を喫すると、格闘技の基礎を学ぶために、ブラジリアン柔術を学ぶことになります。
それが理由か、巨体を活かしたパワーによるKO勝は無く、自己戦績の2勝すべてが一本勝ちという実績を持っています。
エマニュエル・ヤーブロー選手
エマニュエル・ヤーブロー選手は、「世界一体重の重い」格闘家と言えるでしょう。
1995年に、世界相撲選手権大会の無差別級にて300kg近くの巨体を活かして優勝した実績を持っています。
この体重は、当時の小錦選手を優に超えており、「世界一巨体な相撲取り」として話題になっていたそう。
身長も213cmと超高い。
相撲の大会に出場しつつ、UFCにて総合格闘家としてデビューしています。
この選手も日本で試合をした実績がありますので、知っている人はご存じなのではないでしょうか?
一時期体重が400kgまで到達していたらしく、その明らかな肥満体質に本人も苦しんでいたそうです。
結果的にその体質が原因で、51歳という若さでこの世を去ることとなります。
モンターニャ・シウバ選手
身長;225cmと超高身長な格闘家であるモンターニャ・シウバ選手。
「アマゾンの大巨人」という通称を持ち、なんとK-1を主戦場としていた選手です。
この選手の印象的なエピソードと言えば、やはり武蔵選手との試合での反則負けでしょう。
K-1デビュー戦でもあった、武蔵選手との試合で、クラッチから相手を押し倒した後、キックルールでは禁じられているパウンドからのパンチにて武蔵選手を失神させてしまいます。
上記反則をしたため、K-1追放の声も挙がり、実際に無期限試合出場停止が発表されるも、その武蔵選手自らが再戦を要求したことにより、処分は保留。
再戦を機に、以降もK-1で活躍しました。
デカい格闘家について調べてみて・・・
今回、「デカい」選手を調べるにあたり、気がかりな点がありました。
それは、身長のデータが出典によってブレがある点です。
勿論、身長や体重の数字は一定では無いですが、それを踏まえても・・・といった印象でした。
邪推になりますが、おそらくある程度は数字に箔をつけるために、データを弄ったりしているのでは・・・と思ったりしてしまいました。
悪く言うつもりも無いですし、個人的に感じたことであるため、今回紹介した選手たちも、こんな「デカい」選手が活躍し、しかも日本で試合していたなんて!?位に受け取って頂ければと思います。