ボクシングの日本人世界王者で多くのファンを持つボクサーの一人に、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(いおか かずと)選手がいます。
昨年末は挑戦者の田中恒成選手に見事勝利し、2度目の防衛を果たしました。
井岡選手といえば、タトゥー問題などリング外でも話題になりました。かつては、父親との不和や、離婚なども話題に上がっていたこともあります。
今回は井岡選手が結婚した奥様や子供と家族について掘り下げてみました。
目次
井岡一翔の家族は?妻と子供の3人暮らし?
井岡一翔選手は現在、妻の恵美(えみ)さん、長男の磨永翔(まなと)くんの家族3人で暮らしています。
井岡選手は実は2017年に歌手の谷村奈南さんと結婚しました。しかし、翌年の2018年には離婚しています。
離婚の理由としては、井岡選手がボクシングを続けることを、谷村さんが反対していたことに原因があるようです。一度引退していた井岡選手の復帰にも反対していました。ボクシングを続けたい井岡選手にとっては受け入れがたいことだったのだと思います。
その後、2019年に再婚した相手が現在の妻である恵美さんです。磨永翔くんは恵美さんとの間に生まれた子です。
井岡一翔の妻である吉田恵美はどんな人?
吉田恵美(よしだ えみ)さんはモデルをしていました。モデルを引退してからは、まつげエクステを扱う会社の代表を務めていました。現在は主婦業と、磨永翔くんの育児に専念しているようです。
きっかけは明らかになっていませんが、恵美さんは2017年ごろ井岡選手と出会ったようです。当時、恵美さんは以前の恋人とトラブルを抱えており、井岡選手が相談相手になっていました。そういったことから2人の中が深まっていきました。
その頃、井岡選手も当時の妻である谷村さんとは関係が冷え切っていたため、お互いに結婚しようと思うまで惹かれていったのかもしれません。
井岡選手との関係が報道された当初は、井岡選手が離婚する前から関係を持っていたと推測され、批判がありました。しかし、現在はそういった話題も落ち着き、井岡選手と長男の磨永翔くんの3人で、落ち着いた生活を送っています。
井岡一翔は父親の井岡一法と不仲?
出典:BOXING NEWS
井岡選手の父親は元プロボクサーの井岡一法(いおか かずのり)氏です。現在は大阪市浪速区にある井岡ボクシングジムで会長を務めています。
一法氏はかねてから井岡選手との不仲がささやかれています。不仲の原因としては息子である井岡選手とボクシングの考え方に違いがあったことが最も大きな理由とされています。
井岡選手は2017年にWBA世界フライ級王座の5度目の防衛に成功した頃から、統一戦などを行い、より強い選手と試合をし、自らを試したいという気持ちを強く持ち始めました。それ以前も、強豪との対戦はありましたが、日本国内で格下の選手を相手に試合をすることが多く、ボクシングファンからは井岡選手の強さに懐疑的な意見もありました。
一法氏としてはとにかく防衛を重ね、ファイトマネーを稼ぎ、ジムを潤わせたいという思惑があったようです。強い選手と試合をすれば、負けるリスクも高くなます。もし負けて井岡選手が無冠になった場合は、スポンサー料などの収入が減ることが想定されます。そういった事態に陥ることを懸念し、指名防衛戦以外は、勝てる可能性が高い選手を選んでいたと推測されています。
しかし、井岡選手はそういったマッチメイクを受け入れることが我慢できなくなり、一度、引退に踏み切りました。そして、父親である一法氏の影響が及ばない海外で復帰を果たすことになったのです。
井岡選手の強い相手と試合をしたいという気持ちはボクサーとして自然な気持ちだと思います。一方で、稼げるときに稼ごうという一法氏の考え方もジムの経営者としては正しいのかもしれません。常に潤っている超大手のジムは別として、こういった事はどのジムでも生じる問題なのではないかと思います。
井岡一法の叔父の井岡弘樹は元世界王者?
出典:日刊スポーツ
井岡選手の選手の叔父である、井岡弘樹(いおか ひろき)氏は元世界王者です。WBC世界ミニマム級王座と、WBA世界ライトフライ級王座を獲得しており、世界2階級制覇を達成しています。
弘樹氏が1987年にWBC世界ミニマム級王座を獲得した年齢は、18歳9ヶ月10日で日本国内では最年少世界王者となりました。2021年現在もこの世界王座奪取の国内最年少記録は破られていません。
そして、実は弘樹氏はWBC世界ミニマム級の初代王者です。当時のミニマム級は創設されたばかりの階級で選手層が薄かったとはいえ、どんな選手がいるか分からない未知の階級という怖さもあったと思います。その中で、日本人が初代の世界王者となるのは非常に偉大なことです。
現在は日本人でも3階級以上の階級を制覇する選手が出てきていますが、弘樹氏の2階級制覇という記録は当時の日本人選手としては快挙でした。弘樹氏の他には、フライ級とバンタム級を制覇したファイティング原田氏と、フェザー級とスーパーフェザー級を制覇した柴田国明氏の2人のみだったのです。当時、どれほど偉大なボクサーとされていたかが分かると思います。
引退後に井岡ボクシングジムを設立しましたが、後に兄である一法氏に譲渡しました。弘樹氏は2013年に井岡弘樹ボクシングジムを新しく設立し、プロボクサーの育成にあたっています。
井岡一翔の家族についてまとめ
井岡一翔選手の家族を深堀してみると、井岡選手は父親の一法氏よりも叔父の弘樹氏に似たところがあると思いました。井岡選手も2011年にミニマム級で世界王座を奪取した時は、7戦目という当時の国内最短記録を打ち立てています。受け継がれた才能を感じます。
井岡選手は世界4階級制覇を成し遂げるなどプロボクサーとしては超一流の選手です。一方で、プライベートでは離婚を経験するなど、スキャンダラスな一面もあります。品行方正な選手が多い中、井岡選手の言動は目立ちますが、現在は今の家族との生活を大切にしようという思いが感じられます。
これからも井岡選手の活躍を応援していきたいと思います。家族を含め私生活にも注目していると、また興味深い話題が出てくるかもしれません。井岡選手の良い話題が増えてくることを願いたいです。