日本で盛り上がりを見せているMMAフェザー級。
朝倉 未来選手を始め、元王者の斎藤 裕選手、クレベル・コイケ選手等、有名な選手がRIZINという舞台で鎬を削っています。
そんなフェザー級選手で、とんでもない強さを発揮している選手が居ることをご存知でしょうか?
その選手の名は”AJ・マッキー”選手。
この選手の経歴、強さに触れつつ、日本の選手との接触はあるのか、考察したいと思います。
目次
とんでもない戦績 AJ・マッキー選手とは
まず初めに、AJ・マッキー選手とはどのような選手なのかをまとめていきたいと思います。
wiki的プロフィール
本名;アントニオ・デ・カルロ・マッキー・ジュニア
生年月日;1995年4月7日
出身;アメリカ合衆国カリフォルニア州
身長;178cm
体重;66kg
階級;フェザー級
所属;ボディショップ・フィットネス
通称;マーセナリー
AJ・マッキー選手の経歴
AJマッキー選手は元格闘家アントニオ・マッキー氏の元、格闘技を学びます。
このアントニオ氏はAJマッキー選手の父親であり、生まれたころから格闘技に近い環境であったと思われます。
アマチュアで試合を経験した後、2015年にbellatorでプロデビュー。
そのデビュー戦では、マルコス・ボニージャ選手に対し1ラウンドで一本勝を収めます。
そしてそのまま順調に勝利を積み重ね、2017年にはデビュー後10連勝を達成し、当時のbellator最多連勝記録を塗り替えます。勿論無敗の状態です。
また、あの朝倉 未来選手と対戦したことのあるジョン・マカパ選手に対し1ラウンドKOで勝利しています。
ちなみに未来選手もマカパ選手に勝利していますが、判定勝利であり、未来選手もマカパ選手のタフさを評価していた印象でした。
そんなマカパ選手を1ラウンドで・・・と考えると凄さを感じるかと思います。
その後、2019年よりbellatorフェザー級ワールドグランプリへ参戦。
順調に駒を進め、準決勝ではあの堀口恭司選手と対戦したダリオン・コールドウェル選手を1ラウンドで、しかも寝技で制します。
決勝戦は2021年7月に行われ、対戦相手はRIZINでの活躍実績もあるパトリシオ・ピットブル選手です。
この決勝戦も圧巻の勝利を収めます。
立ち技を得意とするピットブル選手に対し、先に有効打を決めた後、これまた1ラウンドで一本勝を決めます。
なんとデビュー後、18連勝無敗というとんでもない実績でbellatorフェザー級のチャンピオンまで上り詰めています。
聞くだけでとんでもない実績ですね。
ちなみに、このグランプリの優勝賞金は日本円で約1億円らしいです。
なぜここまで強いのか?
とんでもない記録を達成し、これからの記録更新も期待したいAJマッキー選手。
なぜこんなにも強いのか?考察したいと思います。
やはりやはりの”オールラウンダー”
もはやMMAトップランカーには必須といえるファイトスタイル”オールラウンダー”。
日本では堀口 恭司選手や平良 達郎選手といったトップな選手がこのスタイルに該当します。
総合格闘技である以上、なんでもできる選手の方が強いのは当然ですが、ストライカーには立ち技で圧倒し、グラップラーにも寝技で優位に立ち回る選手にはそう簡単になれません。
しかし、AJマッキー選手はピットブル選手や、コールドウェル選手といったトップの選手たちの土俵でそれぞれ勝利している辺り、ハイレベルなオールラウンダー選手であることが分かりますね。
決定力!
18連勝の内、6勝がKO、7勝が一本勝ちという驚異の決定力を誇っています。
このKOと一本の数値に偏りが無い辺りも、オールラウンダーとしての強さを感じますね。
さらに、その勝利の内、1ラウンドで勝負を決した試合は10試合という驚異の戦績です。
これは、決定力に加え早々から極めに行ける爆発力も備えていると見れます。
格闘家2世である有利性?
昨今の格闘技界を観るに、2世格闘家の有利性を少し感じます。
例えば、ボクシングの井上 尚弥選手は、お父さんの影響でボクシングを始め、親子二人三脚で邁進し、世界に”モンスター”の名を轟かせています。
また、AJマッキー選手同様、UFCにて無敗王者であったハビブ・ブルマゴメドフ選手も、父親であるアブドゥルマナプ氏の指導の下、格闘家として成長しています。
上記実例に漏れ、大成できなかった選手も存在すると思いますが、2世であることは、多少なり今後の格闘家人生に影響するのでは無いでしょうか?
親が培った格闘家としての経験を身近で感じつつ継承できる環境、またその才能を直接受け継いでいる可能性もあるため、一般の人と比べ大成しやすいという考えについて、改めて実例を産み出したなぁと感じました。
気になる日本格闘家との接触は?
やはり日本の格闘技ファンとして観てみたいのは、AJマッキー選手と日本人ファイターとの試合です。
日本人との対戦はあり得るのか?対戦するのであればどの選手なのか?
引き続き考察します。
やはりぶつけたいのは朝倉 未来選手
個人的な願望、というか日本格闘技ファンの思いとしては、やはり朝倉 未来選手との試合を観てみたいですよね。
大晦日で、以前の敗北から成長していることを魅せ付けた未来選手。
自身のYouTubeでもマッキー選手との対戦を熱望していることが確認できます。
簡単な試合にはならないこと必至ですが、海外強豪へ挑戦していく姿勢を日本のファンに見せて欲しいと強く思います!
AJ・マッキー選手 vs 朝倉 未来選手は実現する?
ただ、実現する可能性はあるのか?という点がやはり一番のハードルですね。
AJマッキー選手の次戦は既に決定しており、4/15にピットブル選手のダイレクトリマッチ、初防衛戦が予定されています。
また、AJマッキー選手はUFCへの挑戦を示唆しているらしいです。
そうなると、RIZIN勢としては開催実績のあるbellator対抗戦を、防衛戦以降に食い込ませる必要があります。
なんにせよ、今後UFCへ向けて挑戦していく前が最大のチャンスと考えます。